この企画は大学時代、留学生として日本に来ていて共に尺八を学び、現在はアメリカ・テキサス州の大学教授であるマーティン・リーガン(作曲)に連絡をしたところ、たまたま1年間の予定で日本に滞在すると聞き、日本に居る間にと発案されました。他のメンバーは、同じく共に尺八を学んだ亀井庸州(ヴァイオリン)、二人の共通の友人である竹本聖子(チェロ)、小金井市出身で現在はベルギー在住の薬師寺典子(ソプラノ)。マーティンはこの企画の為に新たな歌曲を2曲作曲してくれ、「この企画があったお陰で一連の歌曲集を完成することができた」と感謝されたことは純粋に嬉しかったです。マーティンの作品以外にもアフリカ系アメリカ人作曲家で草分け的な存在のウィリアム・グラント・スティルのヴァイオリンとピアノの為の代表作である「組曲」や「サマーランド」、ルー・ハリソンのチェロとピアノの為の「組曲」、自作の未発表の英語詩による歌曲とアメリカに縁のある作曲家中心のプログラムとなりました。(津田)