Just Music in Koganeiは小金井宮地楽器ホール(小ホール)という素晴らしいスペースを活用して、地域で同時代の音楽をやろうという趣旨で企画されたシリーズです。そうした趣旨からすると今回のプログラミングはアルフレート・シュニトケやブラームス、バルトークといった近代や古典の時代の作品が占める割合が多かったですが、とは言え黒人霊歌や津田による自作自演ピアノ曲、ヴァイオリンの迫田圭による『荒城の月』の編曲など、世界各地の音楽を西洋中心的ではない視点から捉えるという今日的なコンセプトによって同時代的な内容になっていたのではないかと思っています。ヴァイオリンの迫田圭が技術・表現において圧倒的に素晴らしくお客さんからも好評でした。私もこの稀有なヴァイオリストから多くを学び、反省も多々ありましたが大きな収穫がありました。(津田)