人間のコミュニケーションには言語的コミュニケーションと非言語的コミュニケーションがあるとされていますが、前者に属する「ことば」も後者に属する「音楽」もその形態は異なれども他者に何かを伝えるコミュニケーションの手段という意味では同じです。言えることは、人間は社会的な生き物であり何らかのコミュニケーション、すなわち「他者との繋がり」を必要とするということです。
音楽もコミュニケーションの一形態と考えれば「他者との繋がり」のための営為に過ぎないのですが、私たちの社会、殊に日本ではそれが特別視される傾向にあります。それ音楽が私たちから見ると一つの異文化である「西洋」で発展したものだからです。それは異なる言語体系の異なる文化の中で発展してきました。たとえ音楽に言葉が直接的には付随していなくても、両者つまり日本文化と西洋音楽にはかなりの隔たりがあるのです。その隔たりを埋めるべく構想されたのが、西洋の代表的言語の一つである英語を文化的な視点から学べるような場所です。こうした思いから英語教室を始めました。